ポモドーロテクニックに使えるシンプルなiPhoneアプリ「Flat Tomato」
ひとりで作業をしていると、細かいことが気になりだして時間を忘れてやりこんでしまうことがあるのですけれど、そのために本来やらなければならないことが先延ばしになってしまうことがあります。そこで、なにかいい解決策がないかなぁと調べて、以前から知っていた「ポモドーロテクニック」をあらためて試してみたところ、集中力がいい感じで続くようになりました。
はじめは取っ付きにくかった「ポモドーロテクニック」ですが、ポモドーロテクニックに使えるiPhoneアプリを使ったらスムーズにできるようになったので、今日はそのアプリについてメモします。[alert]
2015/02/18追記
アプリがバージョンアップして、現在は、画面の内容などが下記記事と異なっているところがあります。
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「ポモドーロテクニック」とは?
集中して仕事をこなすために、25分毎に時間を区切って仕事をする時間管理術。Francesco Cirillo氏が1992年、自身の勉強効率を上げるために考案した。
手順
- 25分を1ポモドーロとし、やるべきタスクを1ポモドーロ刻み(25分毎)に分ける。
- 25分間は、他の事は一切やらず、タスクに集中する
- 25分経てば、5分間の休憩を入れる
- 4ポモドーロ毎(2時間毎)に30分程の長い休憩をとる
- 後は上記を繰り返す
ほんとうは、下記のような本を読むとより理解が深まるのだろうなぁと思いつつ、わたしの場合は、単純に上記に書かれたとおりの方法をiPhoneアプリを使って実践しています。
[amazonjs asin=”4048689525″ locale=”JP” title=”アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門”]
また、よりくわしく知りたい場合は、下記の記事なども参考になります。
[icon-box icon=’arrow-right-2′ size=16 color=gray width=full]今日から始める生産性アップ術。ポモドーロ・テクニック再入門ガイド | ライフハッカー[日本版][/icon-box][clear]
iPhoneアプリ「Flat Tomato」
さて、そんなポモドーロテクニックを実践するにあたって、わたしが使っているのは、「Flat Tomato」というiPhoneアプリです。
[column size=2/3]Flat Tomato (Time Management Tool Inspire By Pomodoro)
- カテゴリ:仕事効率化, ユーティリティ
- 価格:無料 (2014.09.24 時点)
App Storeでチェック[/column]
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[icon-box icon=’arrow-right-2′ size=16 color=gray width=full]開発者さまのサイト:Flat pomodoro – iPhone APP for Pomodoro Technique[/icon-box][clear]
ほかのアプリもいくつか試してみたのですが、この「Flat Tomato」は機能がシンプルで見ためがスタイリッシュなところが気に入って、これを使っています。
使いかた
使いかたはとてもシンプルです。
まず、アプリを起動するとタイマーが表示されます。
この画面を1回タップすると、25分のタイマーがスタートします。25分=1ポモドーロなので、このタイマーが動いている間、タスク(作業)に取り組みます。
25分経過すると、5分のタイマーがスタートします。この間は休憩します。
5分経過すると、また25分のタイマーがスタートします。この間にまたタスクに取り組みます。この25分+5分のタイマーが4セット用意されているので、これに合わせてタスクと休憩を繰り返します。
その4セットがおわったら、長い休憩時間のタイマーがスタートします。15分でも30分でも、自分で設定した時間のタイマーが動きます。そのタイマーが終わったら、一旦終了です。
基本的な使いかたはこんなかんじです。かんたんです。
こんなこともできます
Flat Tomatoは、自分が使いやすいように設定を変えられます。
[alert]ちなみに、設定画面は、タイマー画面を右にスワイプすると現れます。おしゃれ。
以下、できることをいくつかご紹介します(一部アプリ内課金(¥100 – 2014年9月24日現在)でできるようになることも含みます)。
ひとつのタイマーが終了したら次のタイマーを自動的にスタートさせたい
タイマーは、次のどちらかを設定できます。
- 25分なり5分なりの経過した後に自動的に次のタイマーがはじまる
- 都度自分でスタートさせる
▼「Auto-Continue」をOnにすると25分→5分→25分…と連続してタイマーが動きます。
タイマー終了時に音を鳴らしたい
25分でも5分でもタイマーが終了したら音&振動で教えてくれます。マナーモードのときは音は鳴りません。
ちなみに、タイマーが動いている間、音が鳴り続けるような設定もできます(時計のチクタク音などから選べます)。
タイマーが動いている途中で作業を中断したい
タスクをしている最中に電話がかかってきたり急用ができたりすることもありますよね。そんなときは、タイマーを中断できます。
ポモドーロテクニックでは、タスクの中断は次のように考えるそうです。
ポモドーロは分割できない最小単位です。ポモドーロの途中で急用が入り、タスクが中断されたら、そのポモドーロはそこで終わりです(用件が済んでから新しいポモドーロを開始する)。
─ 今日から始める生産性アップ術。ポモドーロ・テクニック再入門ガイド | ライフハッカー[日本版]
Flat Tomatoだと、タイマーが動いているときにタスクを中断したいときは、タイマー画面をタップしたり、タッチ&ホールドします。
具体的には、下記のように動作します。
- タップ:画面をタップすると次のタイマーにスキップします
- タッチ&ホールド:画面をタッチ&ホールドするとすべてのタスクをストップします
- ダブルタップ:画面をダブルタップすると現在のタスクをストップして、中断の理由をえらんで記録します
※「中断の理由」はあらかじめいくつか用意されていますが、アプリ内課金(¥100 – 2014年9月24日現在)すると、お好みの内容で登録できます
バックグラウンドで動かしたい
タイマー動作中にFlat Tomatoの画面を閉じても、バックグラウンドで動作します。「省エネモード」もえらべます。
タイマーの時間が経過したら、バッジやバナーでも通知されます。(通知の設定は、iPhoneの[設定]>[通知センター]>[Flat Tomato]で変えられます)
タイマーの時間を変えたい
タスク・休憩・長い休憩の作業時間は、デフォルトだと「25分」「5分」「15分」になっていますが、この時間はそれぞれ変えられます。
作業ログを残したい
タスクの内容を記録して、あとからログとして見られます。
※これは、アプリ内で課金(¥100 – 2014年9月24日現在)するとつかえるようになる機能です。
ログの記録方法は、タイマースタート時にあらかじめ登録しておいたタスク内容の一覧から選べばOKです(デフォルトでもタスク内容はいくつか用意されています)。
タスクの内容が設定されているときは、タイマーにもその内容を示すアイコンが表示されます。
タイマーを動かしている最中やあとからでも、内容の変更もできます。
また、タスクの内容は、iPhoneのカレンダーの予定とも同期できるようなのですが、わたしの場合は、一部の予定しか表示されません…。カレンダーと同期しているタスクにはアイコンがついています。
そして、ログはこんなかんじで見られます。
カレンダーに●がついているところが、タスクがある日付です。●が大きいほど、たくさんタスクをこなした日。数字はタスクの数です。
また、「Statistic」をタップすると、期間のログも見られます。
くわえて、ログのエクスポートも最近できるようになりました。CSVファイルをメールで送れます。
▼CSVファイルの中身はこんなかんじ(全期間のデータが一括で出力されるようです。数字(Count)はタスクの数)
以上が、Flat Tomatoの使いかたです。
まとめ
ポモドーロテクニックをはじめるまえは、「25分でやれることなんで少ない」とか「そんなに細切れに休憩を入れてたらなかなか進まないだろう」とか思っていたんですけれど、作業の途中でも25分ですぱっと一旦休憩を入れてから再開したほうが、頭がすっきりして、だらだらと長時間作業をするよりも、よっぽどはかどっています。あと、25分で一区切り着くように作業する意識が働くので、優先すべきことから手をつけるようになって、やってもやらなくてもどちらでもいいような細かいことにはこだわらないようになりました。
Flat Tomatoは、見ためもかわいらしいし、シンプルで使いやすいのでとても気に入っています。キッチンタイマーだと自宅以外ではなかなか音が出しづらいですが、iPhoneアプリならどこでも気軽に使えて便利です。
[column size=2/3]Flat Tomato (Time Management Tool Inspire By Pomodoro)
- カテゴリ:仕事効率化, ユーティリティ
- 価格:無料 (2014.09.24 時点)
App Storeでチェック[/column]
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